ウソも方便は現代も続いている

10年前くらいかと思いますが、テレビで美輪明宏が、

仏教の、『死んだら極楽浄土に行ける』という教えは、当時(江戸時代だとかそのくらいだったような、記憶があいまいですが)は生きることが大変な時代だったので、そういった方便を解いて民衆の心を救済(!?)していた」

という話をしていました。

 

考えさせられる内容だったので記憶に残っています。

調べてみると、方便って言葉自体が仏教用語なんですね。

〜 Goo辞書〜

1 《(梵)upāyaの訳。近づく意》仏語。人を真実の教えに導くため、仮にとる便宜的な手段。
2 ある目的を達するための便宜上の手段。「うそも方便」
3 (多く「御方便」の形で)都合のよいさま。

 

テレビで見た当時思ったことは、昔は大変だったんだなぁ、

そういうウソ(方便)も確かにありかもなぁなんて思ってましたが、

方便による救済は、昔にかぎったことではなかったことに最近気づきました。

 

現代は宗教としてというより、スピリチュアル的な自己啓発として、形を変えているだけでした。

「セミナーやセッションを受ければ現実が変わる!!」と期待(誤解)させるやつですね。

 

つらい状況に置かれている人は藁にもすがる思いですから、楽になるために求めます。

 

つらい状況に置かれている人は、自分の力では八方塞がりでそうなってしまったわけですから、何か行動を起こすことで状況が解決するというイメージが湧きません。

だから、セッションを受けて“自分”が変わることで、状況が半自動的に変わるような、魔法のような気づきやテクニックなどを求めるわけですね。

 

今の時代も生きるのは大変ということですね。